武田コンシューマーヘルスケア株式会社 様 ISO 9001(品質マネジメントシステム)を認証取得されました。

1781年の創業以来、230年超の歴史を有する武田薬品工業株式会社は、「優れた医薬品の創出を通じて人々の健康と医療の未来に貢献する」というミッションの実現に向けて、世界70ヵ国以上で事業活動を展開されています。
武田コンシューマーヘルスケア株式会社は、「アリナミン」「ベンザ」をはじめとするOTC医薬品や健康食品「緑の習慣」などを取り扱うコンシューマーヘルスケア事業を武田薬品から承継し、2017年4月に開業されました。新会社は、「セルフケア」「セルフメディケーション」の領域においてお客様ニーズに合致した製品の提供を通じて、人々のより健やかな生活に貢献することを目指されています。

 



武田コンシューマーヘルスケア株式会社 代表取締役社長 杉本雅史氏(写真左)
BSIグループジャパン株式会社 代表取締役社長 根本 英雄氏(写真右)

 

ISO全般または、ISO9001についてどのようなイメージをお持ちでしたか。

ISOは国際的な標準規格で、その中でもISO9001は世界中の様々な企業で認証を取得されており、ISOの中でも非常に高い知名度と汎用性の高い規格というイメージを持っていました。

 

ISO9001を導入されるきっかけや目的を教えてください。

コンシューマーヘルスケアを取り巻く市場環境は刻々と変化し、顧客ニーズがますます多様化する中、 弊社は2017年4月より、武田薬品工業株式会社から日本およびアジアのヘルスケア事業を承継し、「武田コンシューマーヘルスケア株式会社」という一つの企業体として営業を開始しました。
これを機会に、業務遂行プロセスの可視化及び最適化を通じた業務効率の改善を図り、より質の高い事業運営体制を実現する為に認証を取得しようと考えました。

 

 

ISO9001を導入から認証取得するまでの出来事で印象に残ったこと等ございましたらお教えください。

各部門から選抜した若手メンバーにより約1年半にわたって取り組んだISO9001導入プロジェクト活動の中で、メンバーや各部門員の事業運営に関する理解が深まったこと、環境変化に伴い発生していた部門間に跨る業務プロセスのホワイトスペースを解消出来たことは大きな成果でした。
従業員のISO9001に対する理解を深め、また内部監査の意義・目的などを理解してもらう為、部門毎に説明会を実施するなどの工夫をしました。

 

 

ISO9001導入を通じて貴組織にどのような変化がありましたか。

今まで環境変化に対応できないまま曖昧になっていた役割分担の明確化や手順書の見直しが始まっています。また自分達の業務を見直し、より効率的にするためには何が必要かを考えるようになり、従業員一人ひとりの意識が変わってきていると感じています。

 

ISO9001導入、取得にあたっての当社コンサルティングはいかがでしたでしょうか。

ISO9001を導入するにあたって、ISO9001のためだけの活動ではなく、今までの既存の仕組みを活用したうえでの業務改善効率の為に必要な事をアドバイスしていただけました。また内部監査や認証審査に対しても、社内では気付けなかった視点での支援をしていただいたことで、大変意義のある導入期間となりました。

 

ISO9001の今後の活用はどのようにされる予定でしょうか

各部門が果たすべき品質目標を設定し、それを実現するために役割分担の明確化や手順書の見直しを継続的に実施していくことになります。これにより透明性のある体系的な業務運営体制が構築され、更なる業務効率の改善とともに経営の質が高まり、社内外のステークホルダーから、より一層の信頼が得られることが期待されます。また個人レベルでは、自らの業務に対する理解が深まり、これまで以上に業務の質が高まることに加え、リスク管理の精度も増すと考えています。